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ごあいさつ
当社は設立以来30年以上を経過しましたが、一貫して病理・細胞診専門の検査所としてより良い、信頼できる報告書づくりにまい進して参りました。
平成の好景気をもたらしたバブルの後には長いデフレのトンネルがあり、そこを抜けると税収が激減し、予算不足のしわ寄せは医療の世界にも押し寄せてきました。しかし、先進諸国の中で我が国の医療を含む社会保障支出の割合が特別高いわけではなく、むしろ低い部類に入ります。そのような制約下でも、医療は高度化し、同時に高齢化が急速に早まり、医療費は自然に増大することになります。加えて生産人口、総人口が戦後初めて減少し、支える側の人口が減ることにより、右肩上がりを前提としていた社会機構が壁に当たっている時代といえます。
失われた20年といわれる間にも、分子生物学分野は大きく進歩し、また再生医療分野でも新しい技術が実用化されつつあります。また、死亡原因の疫学的調査から、癌患者数は増加することが予想され、予防医学としての細胞診、確定診断としての病理組織学的検査の役割はますます重要になってきました。また個人情報に関するセキュリティにも格段の配慮が必要となっております。
これからも実地臨床家の先生方のご要望に沿うべく、最新の知識を取り入れ、学術的レベルの向上に努力してまいります。重ねてのご指導をよろしくお願い申し上げます。