細胞診検査標本作製法

固定法

 湿固定

パパニコロウ、PASの染色時にこの方法で固定して下さい。

※ 検体塗抹後、決して乾燥させないように直ちに(2~3秒以内)固定液(95%エタノール)に入れて下さい。(厳守)

※ 冬等、特に乾燥しやすい時期は、エアコン下を避け手早く行うことが大切です。

1. 95%エタノールをバットに入れ、塗抹されたスライドガラスを入れる。30分間固定する。■固定液は使用時ごとに濾過しコンタミネーションを防ぐことが大切です。■搬送するときはエタノールで固定後スプレー式の固定剤を吹きかけてください。
2. サイトセッターおよび滴下式固定剤を使う場合は塗抹面の全面がコーティングされるようにしてください。

 乾燥固定(ギムザ染色)

塗抹面を乾燥させて固定して下さい。塗抹後、直ちに冷風(ドライヤー等)で急速に乾燥させて下さい(厳守)。室温での自然乾燥は避けて下さい。

ドライヤーの冷風などで急速乾燥:図
提出時依頼書の記載方法
  1. 氏名、年齢、性別、生年月日、採取部位(検体種類)
    採取法、臨床的所見、担当医名、施設名を必ず記入してください。尚、婦人科材料は、最終月経、妊娠の有無、ホルモン剤および治療状況も記入して下さい。
  2. 検体ラベルの記載項目
    容器に貼ってあるラベルに氏名、年齢、性別および病院名を記入して下さい。

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